囲碁トリビア

No.4 : チェスやオセロでは人間を打ち負かしたコンピューターが
いまだに勝てないゲームがある。

1997年5月、チェスの元世界チャンピオンが1勝2敗3引き分けで、歴史的な敗北を喫した。

対戦相手は、IBMのスーパーコンピュータ「Deep Blue」

同じ年にはオセロの世界チャンピオンがパソコンに敗れ、世界中のファンを失望させた・・・

膨大なデータの集積と徹底的なパターン解析により、すべての状況で最善の手を打ってくるコンピュータ。もはや人間側に打つ手なし?

そこに立ちはだかるのが、われらが「囲碁」!

勝負の大事な要素となる打ち手のパターン数。(多ければ多いほどコンピュータにとって手ごわいゲームとなる)
一説によるとこの数は、オセロで10の60乗、チェスで10の120乗。
将棋になるとこれが10の220乗にはねあがり、囲碁に至ってはなんと10の360乗に。

さらに「ゲームの終わりが分りにくい」「石の意味や価値が目まぐるしく変化する」など、囲碁には不確定要素が非常に多く、ヒトに勝てるコンピュータの出現は「もしかしたら今世紀中はムリかも」とまでささやかれているのだ。

最初に19路盤でコンピュータに囲碁をさせたのは1969年。実力は38級程度という超初心者レベル。
80年代になると、コンピュータ囲碁の実力を競う世界大会も開催され始め、台湾では「2000年までにヒトの名人に勝てば4000万台湾ドル(約1億4千万円)」というイベントまで行われたが、賞金をゲットできたコンピュータは存在せず。

ちなみに日本棋院からアマ初段を認定されているコンピュータプログラム「手談対局4」「最高峰3」「最強の囲碁2003」「銀星囲碁3」も、実際ヒトの初段と戦うと負けてしまうらしいから可愛いもの。

冒頭の「事件」後、チェスファンの多くが囲碁に流れたという話も真実味を帯びてくる、囲碁の実力。
今から4000年も昔の人たちが考え出したゲームに、現代文明の象徴であるコンピュータが、まるで歯が立たないなんて、なんだか不思議で、ちょっと頼もしくありません?